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触れる

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色が止まり、その布を広げた瞬間

意識の深いところで、色に触れた気がした。

光としての色は、私の奥深くに

光速の早さで入り込んでいった。

MONET

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私に影響を与えた画家の一人、モネ。

そのモネの画集のなかでも、最も大切に思っている本。

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ごく初期の作品はないので、少し残念だけれども

モネが連作を作っていく中で
どんな風にかわっていくのかが、目で感じることができる。
明るい部屋でなく、夕暮れぐらいの光の中で
何となく眺めていると、
本物をみたときの
光のシャワー路浴びるような感動が、不思議とよみがえってくれる。
この画集の一番はじめの作品は、ごく普通に描かれた初期のものかと思う。
実に光の淡い、普通のヨーロッパの風景なのだけれど
この頃の作品にも、実物を見れば
細かいところにモネの今後の展開の火種が隠れている。
例えば、遠くの空の中の色の組み合わせ
木々の暗がりの中の色の組み合わせ。
控えめに、控えめに、色の乱舞が始まっているのだ。
モネの作品の風景は
もしかすると、本当にはなかった。
こんな感動的に世界はキラキラしてない。
モネの作風は徐々に
光できらめき、全体が一つの光のシャワーのようになっていく。
葉はまるで、光になり、空へと帰ってきそうなくらいだ。
そして最後には、まるでゴッホのようになっていく。
それでも、この光の世界は
私たちの心の中のほんとうなのだ。