Archive for the よきもの Category

着物という物

Posted in よきもの, 安曇野, 日々 | No Comments »

今年も安曇野薪能を鑑賞できた。

急に寒く雨も降る中、体育館の中の

能舞台の上は、それでも、幽玄と荘厳さに充ちていた。

それはきっとかなり、着物、のせいだ。

着物は民族衣装に分類されるだろう。

数々の民族衣装はどれも

人を立派に見せる。

しのほとんどが、ドレープをたっぷりとって

豪華な衣装としている。

しかし、着物文化には、ドレープはない。

能衣装を身につけているのを見て、つくづくそう思った。

恐らくはしっかりと糊で張りを持たせた、その着付けは

立体的で陰影はあるけれど、どこもしだれていない。

逆に、中に浮かんでいるのだ。

折り紙、、、そう、折り紙のようだ。

ふくらみも折り紙のふくらみと同じ。

もちろん、柔らかい女性の着物のように、

しなやかに着る衣装もあるけれど、

それでも帯はまるで動かず。

—-

昔、古着の着物を選ぶフランス人女性の帯選びと、着付けを手伝ったとき

私の帯結びをささっと直して、

「この方が、ドレープが出るでしょう。リボンにはドレープが必要」

と、言われてしまったことを思い出す。

その女性にはドレープの効いた帯結びが似合っていた。

——

日本の布は、浮かぶ布、空気をはらんでふくらむ布。

不思議な荘厳。

有職裂帖

Posted in よきもの | 3 Comments »

Image038

お盆よりも前になりますが、

京都は西陣会館にて、江戸中期に織られた有職裂の

記録帳を見せて頂くことが出来ました。

写真は、その表示に当たる部分。

井関相模守とありますが、井関家は、織司であったということです。

残念ながら中身の写真はありませんが

織った残りの端布を織った歳、

どこに納めたか(高倉家など)がわかるように

記録が記載されていました。中には色のついたものもあり

一部には染め師(紅師)の名前もありました。

色は茜の赤と思われる色、紫、

そして、あを(リーフグリーン)さらに

ビリジアングリーン。

色の勉強をしているということでお願いして

無料で個人的に(3人だけで)見せて頂きました。

人生の記念かも?

ガラス越しじゃない生の有職裂、、、、、

(はぎれではありますが)!

浴衣柄の涼

Posted in よきもの | No Comments »

DSC03517

久しぶりの雨空。でもさすがに7月なので蒸し暑い。

捜し物をしていたら、タンスの中に涼を見つけた。

だいぶ昔、今は無き銀座「京や」さんで求めた

浴衣の柄。

紅梅地の両面に柄を型置きし、藍染めにて染めていく。

柄の型は、「京や」さんに、明治期から伝わるもので、

8年に一度ぐらいのスパンで使ってきたものということだった。

下の写真の鯉の滝登り柄は、いつか着こなせるようになるのかどうか?

DSC03516

ネスターマーティン

Posted in よきもの, 安曇野 | No Comments »

京阪エンジリアニング@京都にて

ベルギーの薪ストーブ「ネスターマーティン」を体験。

ネットで知り、性能の良さは予測しつつ、、、、、、

その性能の良さに、感服。

主にアメリカの鋳物ストーブが主流の日本。それらのストーブは

たとえれば、マニュアル車。

ネスターマーティンは、オートマティック車、しかも、ハイブリッド。

 

もっとすごいストーブもあるので、すごいとはいえ、

ネスターマーティンは庶民のストーブ。

スイスのトーンヴェルク ラウゼン社。

http://www.woodstove.voo.jp/tonwerk/index.html

 

今日の勉強のまとめ。

鋳物薪ストーブの生命線である鋳物技術は、ベルギーとイギリスがすぐれている。

(日本は、小物の鋳物技術に優れているとうこと)

アメリカのメーカーも、実は、ベルギーの鋳物を入れて、組み立てだけ国内、、、

というところもある、らしい。

中国製造の某メーカーのストーブは使っているうちに、割れるらしい!!!

 

アメリカの環境保護庁(EPA)の基準は厳しすぎる上に、政治力の問題なのか、

データにえこひいきが感じられるらしい。

排出ガスがクリーンで燃費も良いとのデータのストーブでも、

アメリカ製は近所からクレームが出る。目に見える黒い煙が出ちゃうらしい。

燃焼効率世界最高基準なはずなのに、、、、。

都市部で使うなら、ネスターマーティンが絶対おすすめとのこと。

使っている体感で、燃焼効率80パーセントを感じられる

信頼できるストーブだから。

(私も実際炊いているときにみたけど、煙は見えず)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

京阪エンジリアニングさんは、

ネスターマーティンで料理が出来るパーツを商品化していて

中でピザが焼ける!(ダッチオーブンを使えば、パンも焼ける。煮物も出来る。)

中央ぐらいに設置する鉄板の上で焼くのだが、

空気調節により、空気を絞ると鉄板の下の広葉樹の薪は炭のように

赤くなるので、ピザが遠赤外線で焼け、

わずか出る煙に火が付いて、燻製の香りと黄金色の焦げ目がつく。

こんな事が、炉内で出来ちゃうなんて、、、、。

空気調節能力のすごさにびっくり!

空気を絞り込んでも、火が消えることはないし、

炉内の温度が変化することもない。

天板の上は常に180度に保たれ、安定した静かな揺らめく炎が続く。

これ以外のストーブは、今のところ無いのでは、、、。

鍋島段通

Posted in よきもの, 講座 | No Comments »

月に一度の講座の日が、ちょうど

鍋島段通の展示会だったので急遽生徒さんを連れて

行ってきました。

ご存じない方も多いのでは。

江戸時代からの長い歴史があります。

木綿による手織り、草木による染め。

中でもやはり目を引くのが、赤の色。

これは、九州に育つ日本茜でしか染められない色。

京のお家元、井上家でおこなわれる「事始め」で

畳の上に敷き詰められているのが、この段通。

木綿は有機栽培の物だとのこと。

植物染織研究会で、佐賀県の工房の見学をさせて頂いたのですが、

工房では100年以上前の段通を数枚見ることができます。

また、段通にふれ、座ることもできます。

すばらしい柄と、技術だけでなく

木綿の通気性調湿性が、いかに日本にあっているのか実感できます。

東京でも年に2回展示があるそうですので

気になる方はお問い合わせを。