原初の驚き

Posted on 日曜日, 8月 1st, 2010 at 11:04 PM

ホモサピエンスが大脳を発達させた最大の理由は

肉食を始めたことによるらしい。

肉食によって、脳が大きくなることが出来のだが

その、大きくなった脳で、ヒトは

生きるだけでなく、

自分たちを取り囲む様々な植物動物を研究し始めた。

様々なトライによって、知識の蓄積が始まっただろう。

植物は食され、体に塗りつけられることによって、

栄養として以外の、不思議な力を

ヒトに見せつけ続けただろう。

代々、キノコを調べる家では、男が死ぬ前に

一度も食べたことのないキノコを食したと民俗学が語るように、

興味から、さらには使命感を持って、ありとあらゆる

植物、動物に手を出していったであろう。

そして、身近にあるあらゆるものは可能な限り

調べ尽くされていったに違いない。

そして、植物の持つ様々な効力を不思議な恐るべき力として

記憶に刻んでいったであろう。

その不思議な力を、この列島の人々は

植物の魂の仕業と考えてきたようである。

日本の古代において、色を染めることは

植物の和魂を、取り出し、完全に布に移す作業である。

(この意味で、植物繊維への染めは、どんなに濃くても

それが禁色の染料であっても、価値のあるものとはみなされなかった)

ところで、古代までのヒトは、

この和魂=不思議な力 のおおもとは

色に宿っているとは思ってこなかった。

不思議な力が目に見えないものと言うことを

よく知っていた。

現代人は色ばかりに惑うのだが

染めるとは、色の問題では、無い。

植物という不思議の根源に触れる問題なのだ。

それは、ヒトが世界を見渡したときの

原初の驚きを内包している。

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