織りに託されるもの

Posted on 水曜日, 4月 29th, 2009 at 8:42 PM

一衣舎さんの書かれた「手織りの意味」という記事に掲載されている着尺の写真に釘付けになった。

文章に、信州飯田のHさんと、記されている。もう、そうなると絶対に彼しか居ない。そう、私が10年前に夢中になっていた着尺の作者だ。

わたしは、着尺を2反も買ってしまったのだ。そして、着てみた。着心地は通常の紬の着心地を遙かに超える。しわにもならず、いつも空気を含んで美しい。

10年前、染織の世界に入るきっかけとなったのは、着物好きが高じてこの着尺に出会ったからだ。

私の購入し、愛用している着尺は、今のシリーズとは違うもの。

この人のシリーズはその後、「空気を織り込む」ようになる。

この「空気を織り込む」というのはなるべく張力をかけないで織ること。

空気シリーズをすぐに購入されたのはある社長夫人だったが、パーティーに来てゆかれ、同席者に「この着物には「気」が織り込まれているね」と言われたそうだ。人の目はおそろしい。そして、あまりに正確だ。

その当時、この人の反物を直接知り合いだと言うことでたくさん取り扱っていた呉服店のご主人は彼のことを「大学の研究者」のようだと評していた。

 

この呉服店の店主は私の着物の師匠であり

飯田のHさんは織物のあこがれの人であった。

しかし、Hさんと、同じ事をするわけにはいかないから、

私の苦難は長い。

染めを中心にしたとしても、織ることもきちんとやりたい私は

いまも、密かに策を練っている。。。。。

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