染料の吟味

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染めに悩む人の多くがこう言われます。

「染めているときの手さばきとか、そういうものがありそうで

のろまな私には自身がありません」

たとえて言うならば、中華料理の炒め物。

あの大きな鉄の中華鍋を使いこなし、炎の芸術を行う。

そんなイメージが染めにもあるようです。

それならば、私は絶対に出来ません。。。。。

染めは準備がきちんと出来ているならば

「鼻歌を歌っていても染まる」ものです。

染めは、ある意味、間口の広い仕事です。

器用でなくても大丈夫。

しかし、勿論それまでの下ごしらえが完璧でなければ

予定通りにはできあがりません。

曖昧な部分があればあるほど、できあがりも揺れ動きます。

このことは、料理も、織りも、染めも、工業製品でも芸術でも

特に変わりません。

ですので、お教えすることは

準備のための基礎知識と

それを実行していくためのアドバイスが

かなりウエイトを占めています。

染料、繊維、水などの素材の準備の仕方

扱い方が、最も重要です。

そんなことを言うと、かなりの方ががっかりしますが、

ここが本当に大事なのです。

カリヤスはとても大変で、普通に売っているカリヤス

その辺に映えているカリヤスでは色が出ないことが多いものです。

その見極めが出来るようになったとしても

もし、大量に質の良いカリヤスを手に入れたのち

保存の仕方が悪いと、

夏の間に真っ赤に変色して使えなくなったりします。

染料を手に入れるところまでで

8割の仕事。雨城先生の言葉です。

しみじみ、そうだなと思うのです、、、、。

まずは染料の吟味を、保存を適切に。

そこから始めてみては如何でしょうか。